注目のパリ2024パラ五輪代表選手たち
メダルの獲得が期待されるパラ五輪日本代表や、世界トップクラスのパラアスリートを紹介しよう。
【「クラス分け」を知る】
各競技での選手の公平性のため、パラリンピックでは障害に応じたクラス分けが行なわれる。アルファベットは競技種目の頭文字(例えば、陸上の「T」はトラック種目)、後に続く数字のうち、十の位は障害の種類(10番台は視覚障害、60番台は義足の利用など)、一の位は障害の程度を表す。数字が小さいほど障害は重い。
●小田凱人 車いすテニス
9歳の時に骨肉腫を発症し、昨年引退した国枝慎吾さんに憧れて車いすテニスを始める。2023年、弱冠17歳で全仏オープンに史上最年少で優勝。ウィンブルドン選手権、全豪オープンとすでに四大大会で3勝をあげている。
●佐藤友祈 陸上400m・1500m(T52)
東京大会では400mと1500mで金メダルを獲得。21歳の時に脊髄炎によって車いすに。2012年のロンドン大会を見て車いす陸上を始めた。2021年にプロ転向。
●辻沙絵 陸上400m(T47)
生まれつき右肘から下がない上肢欠損で、小学生の時に始めたハンドボールでは高校時代に全国大会に出場。リオ大会では400mで銅メダル、昨年の世界パラ選手権では男女4人混合400mユニバーサルリレーで金メダル。
●福永凌太 陸上400m、走り幅跳び(T13)
日本体育大学に所属する25歳。難病の錐体ジストロフィーで小学生の頃に視力が弱くなり、両親の勧めで陸上を始めた。視覚障害クラスの400mの日本記録保持者。「大変な素質を感じる選手」と増田さん。