お召し物と同様、年を重ね、いままでできたことができなくなるのは仕方がないことだと理解されつつも、それを受け入れるには相当の覚悟が必要です。これまで必要ないと考えられていた福祉車両についても、けがを機に『もう拒むことはできない』と苦渋の決断を下されたのではないでしょうか」(前出・皇室ジャーナリスト)
一方、「福祉車両の購入は後ろ向きな思いだけで決められたものではないでしょう」と話すのは、別の皇室ジャーナリストだ。
「美智子さまがけがをされて以降、別々の車で移動されている上皇ご夫妻ですが、それまでは片時も離れることがありませんでした。地方公務に行くと、車窓からの景色を見て『あれはこういう山で……』と上皇さまが美智子さまに教えられる場面もありました。タイトなスケジュールで公務をこなされるご夫妻にとって、車内での会話が心和むひとときだったといいます。
車椅子を2台搭載できる車両というのは、将来的に、上皇ご夫妻が揃って車椅子生活を余儀なくされる日が来ることを見越してのご決断なのでしょう。美智子さまには、たとえふたりとも車椅子を用いることになっても『生涯お出ましを諦めない』『上皇さまを隣で支え続けたい』という強いお気持ちがおありなのです」
どんな姿になっても、おふたりが離れることはない。
※女性セブン2024年11月21日号