私はその話を前町長に相談しようと席を立ち、自席付近で携帯電話を持って電話をかけたのです。しかし留守電になって用件を伝えることはできませんでした。『留守電になってるよ』という私の音声も新井氏の録音データに記録されています」
草津の伝統的な入浴法「時間湯」は湯長という入浴指導者の監視のもと、高温の湯に短時間入るというものだ。薬機法の観点から、湯長制度は2019年に廃止となったが、問題の電子書籍『草津温泉 漆黒の闇5』の著者、飯塚氏は古き良き「時間湯」愛好家で、こうした動きに反対していた。新井氏の告発を収録した電子書籍発表直前に飯塚氏は、群馬県知事に対しても、電子書籍の刊行取り下げと引き換えに「時間湯」存続を求めるメールを送っていた。