「基本的に芸人だから相方が笑いを取りに行こうとするのはわかるし、理解はしているんですよ。番組で殴ったのは、『お前、仲間にそういうことはするなよ!』という行き過ぎた不義理への怒りでした。相方はなんでも長続きがしないし、『俺は売れても週2回しか働きたくない』と言っていたほどの怠け者。先のことは考えず、金持ちになりたいタイプでもない。目先のお金をなんとかしたいだけで、考えなしに動く人間。
迷惑ばかり掛けて腹が立つし、人としてはクズだけど、憎めない。番組でも言いましたけど、『小堀敏夫』のファンというのは本当で、そのおもしろさがどこかで伝わるといいなと思っていたら、『ザ・ノンフィクション』が彼の人間性を映し出してくれた。クズだろうがなんだろうが、反論があって叩かれようが、それが芸人の生き様だと思っています」
師匠の三遊亭圓丈も、まさか弟子がこれほど世間を“炎上”させるとは、夢にも思わなかったに違いない。
(了。第1回を読む)
撮影/岩松喜平
【告知】
「元ぐん丈(小堀敏夫)を囲む会」
2025年4月15日(火) 開場18:30 開演19:00
会場 なかの芸能小劇場 チケット代3500円
出演者 小堀敏夫、柳家甚語楼、隅田川馬石、春風亭百栄、林家きく麿
「小林家さとしと凶暴な仲間たち」
2025年 1月25日 (日) 開演18:30
会場 お江戸両国亭 チケット代2000円