ドジャース・大谷翔平(30)の口座から1700万ドル(約26億円)を不正に送金したとして銀行詐欺罪などに問われている元通訳の水原一平被告(40)。米連邦検察は、4年9ヶ月の禁固刑、釈放後3年間の保護観察、大谷への賠償金支払いなどの量刑を求める文章を裁判所に提出した。もともと最長で「禁錮33年」と報じられていたが、求刑では大幅に差し引かれる形となった。
「水原被告が早い段階で司法取引に応じ、検察側の負担を減らしたことが評価されたようです。ただ、水原被告側は、『ギャンブル依存症だった』として、1年6ヶ月の禁固刑が妥当だと主張しています。このなかで、水原被告が減刑を求めて、裁判所に提出していた申立書の存在が明らかになっています」(在米ジャーナリスト)
この申立書には両親や妻が用意した裁判官宛ての書類も含まれている。父親の英政さんは料理人で、水原被告が6歳のとき、和食店を開くために妻子を連れて渡米したことがすでに広く知られている。幼い頃にアメリカで暮らした経験があるからこそ、のちに水原被告は通訳の仕事を始め、大谷の“相棒”となったのだ。