手錠セットの貸し出しも…(利用者提供)
報道の様子や日常的に尾行されている感覚などから、捜査の手が近づいていることは認識していた。しかし、通報や自首は考えなかったという。
浩子被告「どこかでターニングポイントがあれば止められたのかなと。そのようなことができず、事件になり本当に申し訳ない思いがあります。通報をしなかったのは、瑠奈を思う親としての気持ちで。ただ、被害者ご遺族の気持ちを考えると、時間も空いて、耐えられない思いだったろうと思います」
ここまで浩子被告の主張をまとめて記したが、証言の取り扱いには注意が必要だ。
2月4日の公判では、「検察側の尋問内容が、残っている取り調べの録音・録画の内容と異なっている」と弁護側が指摘。今後、公判での検察側の尋問の正当性が問われる可能性もゼロではない。
大きな注目を集める本公判。父・修被告の判決言い渡しは、3月12日に予定されている。
(了。前編から読む)
◆取材・文/普通(ライター)