〈表情を頑張りましたので見てもらえると嬉しいです〉といったコメントも(HPより)
会話の中で突然「頭を持って帰ってきた」
2023年7月1日の被害者との再会日、金髪のショートウィッグをつけて出かける直前の瑠奈被告に感想を聞かれた。服装に目がいったので、スーツケースを所持していたかは見ていないという。ウィッグも多数所有しているので違和感を覚えることはなかった。
また、出発前に修被告に対し「そういえば車のGPS記録残りますか」とLINEをした記憶があるかと、弁護側から浩子被告は尋問されている。瑠奈被告に言われるがまま送ったとのことで、意味はわからないと答えた(検察はこれが、浩子被告が犯行計画を知っていた証左なのではないかと指摘している)。
外出を見守ると、浩子被告は横になった。その後の様子を修被告にLINEで確認することもなかった。なお、修被告はそのころ、家にスマホを忘れていたが、そのことを浩子被告は把握していなかったという。
翌2日午前3時、瑠奈被告と修被告は帰宅した。浩子被告は、被害者との再会が気になり深く眠れなかったが、階段を上がる音で無事を感じた。直接会うことはなく、その後、2人はまた別のクラブに出かけて行った。
朝8時ごろ、クラブから瑠奈被告が帰宅。洗面所のほうで何か物音を立てたあと自室に戻っていった。入れ違いで洗面所を利用した浩子被告は、洗面所横の浴室に衣装ケースのようなものが置かれてることに気付いたという。そのときは何かもわからず、ただ娘の物に触れない習慣があったため、特に疑問を持たなかった。
浩子被告の証言によると、夕方、娘と会話をしている中で突然「頭を持って帰ってきた」と瑠奈被告から伝えられたという。また変なことを言ってると思ったというが「従業員の方が驚くといけないから血をキレイにしてきた」と娘は続けた。
浩子被告はこのとき、娘が普段と変わらない様子で話しており、その後もクラブの話に移行したので、突拍子もないことを言っているくらいにしか思わなかったという(浩子被告は、一連の“計画”を知らなかったと主張するためにこの供述している可能性もある)。
翌日の新聞で、事件を知ったと主張する浩子被告。瑠奈被告に新聞を見せると「それ、とっといて」と返された。何かしらの関与を確信し、当時の心境を「足もとから世界が崩れる感覚」と証言している。そんな中、同日の修被告とのLINEは日常的なものばかりであった。
浩子被告「家で話すと娘が聞くかもしれないし、『娘が誰かを殺したかも』と文字を打つのも恐ろしく、ただ繋がっていたかった思いでした」