瑠奈被告が飲んでいた目玉テキーラ(客提供)
瑠奈被告が被害者と初めて出会い、本意でない性交を終えたあとの感情について。裁判の中で浩子被告は、「最初はレイプされた思いであったものの、徐々に落ち着いてきたと思われる」と、瑠奈被告の心境を証言していた。
弁護人 「裁判の中では検察官から、供述調書をもとに『取調べではそれとは真逆で、徐々に怒りが増していたと供述していませんか』と聞かれていますね」
浩子被告「はい」
弁護人 「しかし、調書では『沸々と増加している』と確かに供述していますが、その後に『やはり、沸々と、というのは違って、継続しているくらい』と残っている調書の中ですら表現を変えていますよね」
浩子被告「はい」
弁護人 「(検察側が)『徐々に怒りを増していると供述していましたよね?』と聞くのは、誤導だと思いませんか」
浩子被告「そう思います」
調書自体は13ページにも及んだが、実際に印字されたのはその半分の枚数であり、残りは訂正を求めた箇所であったという。弁護側の思わぬ反撃に、傍聴席にはどよめきが起こった。