昨年には14枚目のアルバムをリリース
“自分の歌は自分だけのものではなく、ファンの青春とともにある”と、改めて気づかされた東野さん。自分の都合で音楽を辞めて表舞台から消えてしまったら、ファンは青春を否定されたような気持ちになってしまう。自分の音楽をもっと大事にしなければ、と思い直した瞬間だった。
「それから、また少しずつ音楽活動を再開していきました。ラーメンを作りながら良いフレーズが浮かんだら、ちょっとした隙間を見つけて、店の裏へ回ってメロディーを吹き込んだりして」
2019年、9年ぶりにアルバムをリリース。昨年8月には5年ぶり、14枚目のアルバム『No one’s innocent』をリリースした。ラーメン店を閉店した2023年からは、ピアノの弾き語りで全国を回るツアー「UTATABI」をスタート。2025年は2月にスタートし、約20公演を行う予定だ。
「デビューアルバムのタイトルが『Actor & Actress』だったんですけど、そのとき自分に課した、“アルバムのタイトルの頭文字をAから順につけて出し続けていく”という十字架を背負って、“Z”に辿り着くまでがんばりぬく覚悟です」