幼い妹や、家族との写真も多数投稿していた(Facebookより)
「マクラフリンさんの事件が解決までに8年もの歳月を費やした背景には、いくつもの解決が難しい課題がありました。逮捕直後には犯行を認めていたバカット被告ですが、2か月後に証言を翻し、マクラフリンさんを殺害したのは友人男性で自分は罪をなすりつけられたなどと無罪を主張。捜査は混迷を極めたといいます。
くわえて新型コロナウイルスの流行なども影響し、裁判は遅延を繰り返し、アイルランド在住の被害者遺族が少なくとも250回以上もインドの裁判所まで足を運ばねばなりませんでした」(全国紙国際部記者)
裁判の進行が遅れることは、バカット被告に有利に働く恐れがあったという。
「思い起こされるのは、ゴア州で過去に起きた類型の事件です。2008年2月、イギリスから家族旅行中だったスカーレット・キーリングさん(15=当時)が、性的暴行を受け殺害されました。現地の男性2人が起訴されましたが、彼らは容疑を否認。医学的な証拠もあり、目撃者がいたにもかかわらず、裁判は8年におよび、無罪という最悪の結果を迎えました」(同前)