マクラフリンさんと遺族の裁判を支持する人たち
過去に無罪判決”ゴア・レイプ殺人事件”
2008年のキーリングさんが亡くなった事件では当初、ゴア警察は死因を事故による溺死と判断していた。しかし、キーリングさんの母親の訴えにより2回目の司法解剖が行われ、その結果、亡くなる前に薬を飲まされた状態で性的暴行を受けていたことが明らかとなった。
また、キーリングさんが地元男性と一緒にいた様子の目撃証言があったうえ、被害者の母親を含む約30人もの証人がいたにもかかわらず、担当の検察官が辞任するなどで裁判の進行が遅れた末、2016年に無罪判決が下されたという。
「キーリングさんの母親は、明確な医学的証拠があるにもかかわらず無罪判決が下されたことに対し、『地元の警察は腐敗している』と語っています。また、『インドの司法制度は観光客ではなく犯罪者を保護する』と痛烈に批判しました」(同前)
他方、インドではカースト制度や男性優位の風潮が根強いため、いまだ性暴力が多発しており、社会問題となっているという背景があった。そのため、この無罪判決にはインド国内からも非難が集中したという。