1番打者に指名されたドジャース・大谷翔平とカブス・今永昇太の日本人対決で開幕する(写真/AFLO)
3月18~19日のMLB「ドジャース対カブス」の開幕シリーズ。史上初の日本人5選手の出場に加え、開幕戦でドジャース・山本由伸(26)、カブス・今永昇太(31)の日本人対決が実現する。
ドジャースはビジター扱いで先攻。超満員の5万人が東京ドームを埋め尽くし、ロバーツ監督が1番打者に指名している大谷翔平(30)と今永の対戦で幕が上がる。昨季は2試合5打数0安打で今永に軍配が上がった勝負の行方を、メッツなどで活躍した野球評論家の五十嵐亮太氏が語る。
「今永選手が活躍した理由のひとつがストレート。インコース高めとアウトコース低めに投げ分け、変化球を低めに集めて三振の山を築きました。大谷選手にも高めのストレートで攻めて三振を奪っていた。この高めのストレートに大谷選手がどう反応するかが、勝負を分けると思いますね」
山本が対するカブス打線には、昨季21本塁打の鈴木誠也(30)がいる。五十嵐氏が続ける。
「鈴木選手はキャンプで、打率を残しながら本塁打も狙えるスイングへのフォーム改造に取り組みました。山本選手は真っ向勝負というより、数多くの球種を投げ分けるタイプなので、2人の対戦はより駆け引きが見どころになるでしょう」
2戦目ではマイナー契約から早くも昇格が見込まれる佐々木朗希(23)が先発起用される予定だ。レッドソックスでワールドシリーズ優勝を経験した野球評論家・岡島秀樹氏が語る。
「即メジャー昇格に至る、入念な準備を感じます。初のライブBP(打撃投手)でも腕を振り切ってタイミングよく投げていてハートの強さを感じました。大谷選手と山本選手もいてスムーズにメジャーに溶け込んでいるし、結婚も精神面でプラスに働く。開幕シリーズでも自分のピッチングができるのではないか」