義父による性的暴行を受けたのち、亡くなった8歳の少女(地元メディアのYouTubeより)
「校長先生に身体を触られた」と訴え、火炙りに
バングラデシュでは、事件の隠蔽のために、周囲の人間が更なる暴行に及んだ例はこの事件に留まらない。過去には、女子学生が校長先生から受けた被害を訴えたところ、火炙りで殺害された事件も起きている。
現地時間2019年3月27日、イスラム教の学校に通っていたヌスラト・ジャハン・ラフィ(19=当時)さんは校長室に呼び出され、不適切な方法で身体を繰り返し触られたという。その日は事態が悪化する前にその場から逃げ出し、警察に被害届を出したため、校長は逮捕された。
しかし11日後の同年4月6日、ブルカ(女性のイスラム教徒が着用するヴェール)を身につけた数名がヌスラトさんを屋上まで呼び出し、校長に対する訴えを取り下げるよう要求。ヌスラトさんが拒否すると、灯油をかけ火をつけたという。
ヌスラトさんはその4日後、同年4月10日に亡くなった。