現時点では、女性市議が訴えている事件内容も、青山議長の言い分も明らかにされていない
「警察や検察の捜査中ではありますが、議会も自ら調査する義務があると思います。少なくとも当事者に聞き取りを行ったり、当事者自身も何らかの説明責任を果たすべきです。ましてや少なくない税金を費やした視察中の出来事なんですから。
しかしながら議会は紛糾し、非公開の代表者会議の後、動議は賛成少数で否決されました」(同前)
票の内訳はなんと34人中、賛成4人、反対1人、大半が棄権したのだという。
「大半の議員が賛成も反対もしない、自らの意見を明らかにしないというのは議員として正しい姿とは言えないのではないか。政党や会派などへの遠慮があるのか、男性側が議長であることに忖度したのか、はたまた女性議員と政治的に対立している立場ゆえか……。
今回は市議が被害届を出して、警察が書類送検もしている。しかも容疑がかかっているのは議長ですよ。議会の運営にも悪影響を及ぼしかねないこの状況で、真相究明のさじを投げた津市議会はどこか、おかしい」(別の市議会関係者)
現時点では、女性市議が訴えている事件内容も、青山議長の言い分も明らかにされていない。取材班が地元の政界関係者を訪ね歩いたところ、女性市議から相談を受けているという人物に話を聞くことができた。
その人物は、女性市議が訴えている内容について、こう明かした。