“スーパーサラリーマン清水”と“牛飼”の関係とは──。(SNSより)
「牛飼の“点検商法”は、もともとの近い人物が行なっていた事業をまねたものなんです」──そう語るのは、大阪府在住のある人物だ。昨今、逮捕者が相次いでいる“悪質リフォーム”ビジネス。その内情を紐解くと、ある繋がりが見えてきた──。【前後編の後編。前編から読む】
3月11日、無許可でリフォーム事業を営んだとして清水謙行容疑者(49)が逮捕された。男らは「屋根が壊れそう」など顧客の不安を煽り、関東圏内で不必要な工事契約を繰り返し受注していたとみられている。
この事件のおよそ1か月前、同じような手口の犯行で逮捕されていたのが“牛飼”こと斎藤大器容疑者(33)だ。全国紙社会部記者が事件を振り返る。
「斎藤容疑者は『新日立建託』という会社の実質的トップとして活動し、“点検商法”を行っていた疑いがもたれています。『このままでは雨漏りの恐れがある』など顧客を言いくるめ、清水容疑者とほぼ同様のやり口で関西を中心に荒稼ぎをしていた。その被害総額は少なくとも2億8000万円以上にのぼるとみられます」
清水容疑者は“スーパーサラリーマン”を名乗り、SNS上でその稼ぎぶりをアピールしていたが、その点も酷似している。