──せっかく好印象が残った場面なのに、なんでわざわざ“クズ”エピソードをバラしちゃうんですか(笑)
「あいつ(魔法使い太郎ちゃん)は弟子だし、俺にもギリギリのメンツがあるからね。ビシッと言うところは言わないと。ただ、今回は借りた金額が10万円とそこそこ大きかったから、前半の1時間ぐらいはちゃんと働いて恩を返しておかなきゃいけないなと」
──その後、自らラーメン屋を起業すると言い出しますが、その発想はどこからだったんですか。
「太郎はね、そんなに優秀な弟子じゃないんですよ。頭も俺のほうが圧倒的にいい。日本史だったら、100対0ぐらいの差がある。そんなあいつにも焼肉店の店長ができるんだから、俺にできないわけがない。あと、あいつが売上の札束を数えているのを見て、『お金って、こんなに簡単に稼げるのか』って。で、ピンときた」
──簡単に稼いではいないと思いますよ(笑)。ただ、その足で愛知県に向かい「ガッポリ建設」の相方・室田稔さんのところへ行き、土下座までして100万円の資金援助を取り付けた行動力は圧巻でした。その土下座も、ラーメン屋修業の初日に寝坊して、無駄になるわけですが……。
「だから、100万円も結局借りてないんですよ」