事件があったススキノのホテル202号室(利用者提供)
瑠奈被告は、SM女王になりたいという願望を以前より口にしており、「スポーツウィップ」という鞭さばきを競う競技のサークルにも参加していた。家では修被告に実践していたというが、スカーフで顔まわりを撫でるというもので、当時を微笑ましいと回想する浩子被告は、法廷でも発する言葉に少し笑みを含めていた。
ただ、浩子被告は、瑠奈被告の能動的な行動を歓迎しつつ、一度不本意な関係となった人物とまた会うことに不安を覚えていた。反社勢力を装い「二度と近づくな」「守らなければ海に沈める」と言った電話用メモを作ったが、修被告から却下された。
また、瑠奈被告は被害者と再会する前に別の男性ともホテルへ行っていた。「クラブで知り合った人が女王様をさせてくれた」「楽しかった」などと語り、使用済みのコンドームを持ち帰っていたという。違和感を覚えつつ、母は「自分の感覚が古いのかと」思うようにした。