4才の頃の大谷(右)と加代子さん(メジャーリーグ公式インスタグラムより)
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大谷の両親は、2018年に大谷がメジャーで初めて投手として出場した試合をアメリカで観戦。昨年も韓国で開催された開幕戦や、優勝が決まる試合など、節目となるゲームは必ず現地に足を運んできた。
両手のひらを強く組み、祈るようにして息子のプレーを見つめるのが、母・加代子さんの観戦スタイル。にじみ出るような息子への思いは、大谷が野球を始めた小学2年生の頃から変わらない。
「当時は食が細かった大谷選手は、少し箸をつけただけで“あとどれくらい食べればいい?”と聞く子供でした。少しでも食べてもらえるようにと調理法を工夫して成長期を支えたそうです」(前出・スポーツ紙記者)
高校進学で寮に入り、親元を離れた後も心配は尽きなかった。入学直後の大谷は、食の細さに加えて毎月のように熱を出し点滴を打つ球児だった。そのたびに加代子さんは息子を案じ、病院に駆け付けたという。高校3年間で大谷は、日米の野球界が注目する存在にまで成長。向上心の強い彼は卒業後の進路に悩んだ。