落語のような“語り”で3時間もの長芝居を展開させる手法を採用
壮大な『花と龍』を1本の舞台作品にする難しさは、“語り”を取り入れることでクリアした。「新ロイヤル~」の初作品『王将』でも取り入れた手法で、「新ロイヤル~」のリーダー・大堀こういちさんがスーツに蝶ネクタイ姿で時代背景や情景を“語り”ながら、観客にわかりやすいよう場面展開をしていく。
「落語をイメージしていただければわかりやすいかもしれません。僕が『ここは山』といえばそこは山での場面になる、というように、僕の言葉からお客さんに想像力を膨らませて観ていただきます。この自由さこそ演劇のおもしろさでもあります。
僕は語りながら親方やなんでも屋の親父を演じたりもするので、なかなか厳しい、いや楽しい挑戦ではあります。(長塚)圭史君からは、いつもこうした難しい課題を与えられるんですよね(笑)。でも、それをやり遂げたときの喜びは大きい。今回もやり甲斐を感じながら、頭の普段使わない部分の筋肉を使って取り組んでいます」(大堀)
大堀さんは「劇団健康(現・ナイロン100℃)」出身。ドラマや映画にも出演するほか、“フォークシンガー小象”として音楽活動も行う。そして、2017年「新ロイヤル~」結成。どういう経緯で結成したのだろうか。